108AM037第108回 助産師国家試験 過去問

Aさん(22歳、初妊婦)は、妊娠前に外陰部の腫瘤を自覚していたが、自然に消失したという。産婦人科の初診時に梅毒血清反応と梅毒トレポネーマ抗体血清検査を行ったところ、いずれも陽性であった。Aさんへの治療で正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1、3

この問題のポイント

妊娠梅毒は胎児感染を防ぐため診断後直ちにペニシリンで治療し、非トレポネーマ検査の抗体価で効果を追う。

解説

外陰部腫瘤が自然消失した既往と、梅毒血清反応・トレポネーマ抗体の両方陽性から梅毒感染を考える。妊婦には胎盤を通過して胎児も治療できるペニシリン系抗菌薬を妊娠週数にかかわらず速やかに投与する。治療効果はRPRなど非トレポネーマ検査の抗体価低下で判定し、トレポネーマ抗体は治療後も長く陽性になり得る。飛沫感染ではないため陰圧室は不要で、病原体治療にステロイド外用を用いない。Jarisch-Herxheimer反応にも注意する。

選択肢の確認

1.ペニシリン系抗菌薬を投与する。:妊婦と胎児の標準治療としてペニシリン系抗菌薬を用いる。
2.妊娠12週以降に治療を開始する。:先天梅毒予防のため診断後速やかに開始し、妊娠12週まで待たない。
3.治療効果の判定は梅毒血清反応で行う。:RPR等の非トレポネーマ検査の抗体価推移で治療反応を判定する。
4.陰圧室に隔離して治療を行う必要がある。:通常の標準予防策で対応し、空気感染対策の陰圧室は必要ない。
5.外陰部に副腎皮質ステロイド軟膏を塗布する。:局所ステロイドは梅毒を治療せず、感染を適切な抗菌薬で治療する。

覚えるポイント

妊娠梅毒は『直ちにペニシリン・RPR抗体価で追跡・治療反応と胎児を確認』。

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