108PM027|第108回 助産師国家試験 過去問
閉経以降の女性に生じる身体変化の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
閉経後はエストロゲン低下により脂質代謝が変化し、中性脂肪とLDLコレステロールが上昇しやすくなります。
解説
エストロゲンには骨吸収を抑え、好ましい脂質代謝を保つ作用があります。閉経後は骨代謝が高回転となり、骨形成も反応しますが骨吸収の増加が上回るため骨量が減少します。従って、骨吸収が低下するという説明は逆であり、骨形成の単純な低下のみで特徴づけるのも不正確です。脂質ではLDLコレステロールと中性脂肪が上がりやすく、動脈硬化リスクが高まります。HDLコレステロールの一律な上昇は代表的変化ではありません。
選択肢の確認
1.骨吸収は低下する。:エストロゲンの骨吸収抑制作用が失われるため、閉経後は骨吸収が低下するのではなく亢進します。
2.骨形成は低下する。:閉経直後は骨代謝が高回転になるため、特徴を骨形成低下だけで説明するのは適切でなく、骨吸収の優位をみます。
3.中性脂肪は上昇する。:エストロゲン低下と内臓脂肪増加などにより、閉経後は中性脂肪が上昇しやすくなるため正しい記述です。
4.HDLコレステロールは上昇する。:HDLコレステロールが一律に上昇することを閉経後の代表的な好ましい変化とはせず、全体として動脈硬化リスクが増します。
5.LDLコレステロールは上昇する。:エストロゲン低下に伴う脂質代謝変化でLDLコレステロールは上昇しやすく、心血管リスクに関与します。
覚えるポイント
閉経後は「骨吸収が骨形成を上回る」「中性脂肪・LDL上昇」が主な変化です。