109AM055|第109回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み54、55の問いに答えよ。Aさん(71歳、女性)は現在夫と2人暮らしで、2人の子どもは独立している。朝のウォーキングを日課にしている。閉経して20年が経過した。子宮がん検診で来院した際に「少し恥ずかしい話なのですが、最近、腟の中が痒くて熱い感じがします。それに、たまに夫に性交を求められても、痛くて困っています」と静かに話し「我慢すれば症状が治まると思う」と言う。外陰部に発赤や潰瘍はみられず、性器出血はない。Aさんへの指導で適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
閉経後の腟乾燥による性交痛には、本人の意思を尊重しながら潤滑剤を用いて摩擦と疼痛を軽減する。
解説
水性などの局所潤滑ゼリーは性交時の摩擦を減らし、萎縮した腟粘膜の損傷と痛みを軽くする。症状が続く場合は婦人科で感染症・皮膚疾患・悪性病変を除外し、腟保湿剤や局所エストロゲン療法の適応を相談する。性交を望むか、痛みのない触れ合いをどう考えるかもAさんの意思を中心に話し合う。ウォーキングを中止する必要はない。閉経後は乳酸桿菌が減って腟pHが上がり、防御機能はむしろ低下する。症状をストレスだけに帰さない。
選択肢の確認
1.「ウォーキングはやめて家の中で過ごしましょう」:運動中止の根拠はなく、活動を制限しても腟粘膜萎縮の治療にならない。
2.「性交時は局所の潤滑ゼリーを使用してみましょう」:乾燥した粘膜への摩擦を減らし、性交痛を軽減する実行可能な方法である。
3.「腟内は強い酸性のため細菌は侵入しませんので安心してください」:閉経後は腟pHが上昇し感染防御が低下するため、説明が逆である。
4.「ストレスからくる症状のためストレスを溜めないように過ごしましょう」:低エストロゲンによる身体変化を考慮せず、症状を心理面だけに帰している。
覚えるポイント
萎縮性腟炎の性交痛には潤滑剤・保湿剤を使い、持続時は婦人科で局所治療を相談する。