108PM042|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み42~44の問いに答えよ。Aさん(32歳、初産婦)は、妊娠39週6日、規則的な子宮収縮と痛みを自覚し、午前3時に分娩予定の産婦人科を受診した。胎児は頭位、子宮口5 cm開大、展退度80%、Station -1。無痛分娩を希望し、硬膜外麻酔により痛みが緩和された。午前11時に子宮口全開大、Station +4、午後2時に子宮口全開大、Station +4、矢状縫合は縦で小泉門が0時方向に触れる。分娩停止の適応で鉗子遂娩術が実施されることになった。このときに必要な対応はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
鉗子遂娩術の前は膀胱を空にし、充満した膀胱による児頭下降の妨げと器具操作中の膀胱損傷を防ぐため導尿します。
解説
鉗子分娩の主な条件は、子宮口全開大、破水、児頭の十分な下降と位置・回旋の把握、児頭骨盤不均衡がないこと、適切な麻酔、空の膀胱などです。Aさんは子宮口全開大、Station+4で児頭が低位にあり、前方後頭位の位置も判別できています。硬膜外麻酔で尿意が弱く膀胱充満になる可能性があるため、手技の前に導尿します。浣腸は必須ではなく分娩直前に行う利益が乏しいです。子宮底圧迫は母児損傷の危険があり、硬膜外麻酔は手技中の疼痛管理に有用なので中止しません。
選択肢の確認
1.浣腸:鉗子手技直前の浣腸は器械分娩の必須条件ではなく、児頭が低位の状態での便意と不快感を考えて一律に行いません。
2.導尿:空の膀胱は鉗子遂娩術の安全条件であり、導尿によって児頭下降の妨げと膀胱損傷を予防します。
3.子宮底圧迫法:子宮底圧迫法は母体臓器損傷や胎児への過大な力を招くおそれがあり、鉗子分娩前の安全な標準対応ではありません。
4.硬膜外麻酔の中止:硬膜外麻酔は鉗子挿入と牽引の疼痛管理に有用で、循環状態に注意しながら継続し、手技前に中止する必要はありません。
覚えるポイント
吸引・鉗子分娩の前提は「全開大、破水、児頭位置の確定、CPDなし、適切な麻酔、膀胱を空に」です。