108PM049第108回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み48、49の問いに答えよ。Aさん(35歳、初妊婦)は、妊娠20週0日である。身長160 cm、体重60 kg(非妊時体重57 kg)、仕事はIT関係の会社で週5日デスクワークをしている。本日、助産師外来を受診し「姉が妊娠糖尿病だったので私もそうなるのではないかと心配している。つわりがおさまってから食欲が旺盛で食べ過ぎてしまう。どれくらい食べても大丈夫なのか相談したい」と話す。妊娠初期の随時血糖は92 mg/dL、ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉は5.2%であった。Aさんは妊娠26週0日になった。前回の妊婦健康診査受診時に実施した50 gGCTが156 mg/dLだった。本日の妊婦健康診査では、尿糖+、ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉5.4%、75 gOGTTは空腹時血糖90 mg/dL、1時間値195 mg/dL、2時間値148 mg/dLであり、妊娠糖尿病と診断された。妊娠糖尿病の診断基準に当てはまる結果はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

75 gOGTTによる妊娠糖尿病は、空腹時≥92、1時間値≥180、2時間値≥153 mg/dLのいずれか1つ以上で診断します。

解説

Aさんの75 gOGTTは、空腹時90 mg/dLで基準値92 mg/dL未満、2時間値148 mg/dLで基準値153 mg/dL未満ですが、1時間値195 mg/dLは基準値180 mg/dL以上です。したがって1時間値の1項目で妊娠糖尿病の診断基準を満たします。この基準は3点すべてが異常である必要はなく、いずれか1点以上で診断します。尿糖は妊娠に伴う腎糖閾値低下で陽性になることがあり、HbA1cは慢性の血糖状態を反映しますが、この75 gOGTT診断基準の3値には含まれません。

選択肢の確認

1.尿糖:尿糖は妊娠中の腎糖閾値低下でも陽性になるため、尿糖+だけは75 gOGTTの妊娠糖尿病診断基準項目ではありません。
2.空腹時血糖:空腹時血糖の診断基準は92 mg/dL以上であり、Aさんの90 mg/dLは診断閾値に達していません。
3.75 gOGTT 1時間値:75 gOGTT 1時間値の基準は180 mg/dL以上で、Aさんは195 mg/dLと超えているためこの値が診断根拠です。
4.75 gOGTT 2時間値:75 gOGTT 2時間値の基準は153 mg/dL以上であり、Aさんの148 mg/dLはこの閾値未満です。
5.ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉:HbA1c 5.4%は現時点の値だけで妊娠糖尿病を診断する75 gOGTT基準項目ではなく、本問の診断根拠にはなりません。

覚えるポイント

GDMの75 gOGTTは「92–180–153」を暗記し、いずれか1点以上で診断します。

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