108PM050|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み50、51の問いに答えよ。Aさん(38歳、初産婦)は、妊娠41週0日、身長152 cm、体重80 kg(非妊時体重72 kg)である。午前4時に陣痛発来し、午前7時に入院した。現在は入院から1時間が経過し、陣痛間欠8分、陣痛発作30秒、胎児心拍数陣痛図はreassuring fetal statusである。体温36.6 ℃、脈拍78/分、血圧134/80 mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)、Seitz〈ザイツ〉法(±)。妊娠40週3日の妊婦健康診査で推定胎児体重3,500 g、BPD 9.7 cm、AFI 12.0 cmであった。このときの助産診断で適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
41週0日はまだ過期産ではなく、推定胎児体重3,500 gは巨大児基準未満ですが、高年初産・肥満・児頭骨盤関係から遷延分娩リスクが高く、現時点の胎児は良好です。
解説
過期妊娠・過期産は原則として妊娠42週0日以後であり、41週0日のAさんはその基準に達していません。推定胎児体重3,500 gは巨大児の4,000 g以上に満たず、超音波推定の誤差も考慮します。一方、Aさんは38歳の初産婦、BMI 31.2の肥満、BPD 9.7 cm、身長152 cmでSeitz法(±)であり、児頭と骨盤の相対的な不均衡や微弱陣痛による遷延分娩のリスクが高いです。血圧134/80 mmHg、尿蛋白陰性で妊娠高血圧症候群の基準には該当しません。胎児心拍数陣痛図はreassuring fetal status、AFI 12 cmで、現在の胎児健康状態は良好です。
選択肢の確認
1.過期産である。:過期産は原則として妊娠42週0日以降の分娩であり、41週0日のAさんはまだ過期産とは診断しません。
2.巨大児と推定される。:巨大児は出生体重4,000 g以上で、推定胎児体重3,500 gはこの基準未満なので巨大児とは推定しません。
3.遷延分娩のリスクが高い。:高年初産、肥満、比較的大きい児頭、Seitz法(±)などは児頭下降や分娩進行に時間を要する要因で、遷延分娩リスクが高いです。
4.妊娠高血圧症候群である。:妊娠高血圧症候群の高血圧基準は収縮期140 mmHg以上または拡張期90 mmHg以上で、134/80 mmHg、尿蛋白陰性の本例には該当しません。
5.胎児の健康状態は良好である。:胎児心拍数陣痛図はreassuring fetal statusで、羊水量もAFI 12 cmと保たれているため、現時点の胎児健康状態は良好です。
覚えるポイント
数字は「過期産=42週以降」「巨大児=4,000 g以上」「高血圧=140/90 mmHg以上」と分けます。