45AM069|第45回 視能訓練士国家試験 過去問
14 歳の女子。内斜視を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)で、眼球運動障害および斜筋の過動はない。右眼固視時の左眼の半透明オクルーダによる遮閉前後の写真(別冊No. 8)を別に示す。大型弱視鏡で右眼固視9 方向他覚的斜視角を測定するとき、左眼上転偏位が著明になるのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
半透明オクルーダによる遮閉前後の写真から交代性上斜位(DVD)を読み取り、増強する視方向を選ぶ問題です。
解説
遮閉した眼がゆっくり上転し、遮閉を外すと下降して戻る所見は**交代性上斜位(DVD)**です。DVDでは、遮閉眼が外転位にあるほど上転偏位が強く現れる傾向があります。
左眼のDVDでは、左眼が外転する左方視で上転偏位が著明になります。また下方視でも上転偏位が目立つことがあり、視方向による変化の把握が9方向他覚的斜視角測定の目的になります。
選択肢の確認
1.右方視
誤り。右方視では左眼は内転位となり、上転偏位は目立たない。
2.左方視
正しい。左方視で左眼が外転位となり、上転偏位が著明になる。
3.下方視
正しい。下方視では上転偏位が目立ちやすい。
4.上方視
誤り。上方視では上転偏位の差が捉えにくい。
5.右上方視
誤り。右上方視では左眼は内転位で、上転偏位は目立たない。
覚えるポイント
- DVD=遮閉眼がゆっくり上転・外方回旋。Heringの法則に従わない。
- 乳児内斜視・間欠性外斜視に合併しやすい。
- 下斜筋過動との鑑別が重要(DVDは内転位でなくても上転する)。