46AM075|第46回 視能訓練士国家試験 過去問
47 歳の男性。1年前の交通外傷の後から複視を自覚するようになったため来院した。大型弱視鏡検査での9方向むき眼位(別冊No. 9)を別に示す。この患者に対する術式で正しいのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
外傷後の回旋複視に対する術式を選ぶ問題です。
解説
左眼固視の9方向記録で、上下偏位はR/L 1〜2°とわずかですが、外方回旋(Ex)が上方視で3〜5°、正面で8°、下方視では15〜17°と下方視で著明に増大しています。両眼の上斜筋が障害されると上下偏位は打ち消し合って小さく、回旋偏位だけが下方視で強く出る、外傷後の両側上斜筋麻痺に典型的なパターンです。
上下偏位を変えずに回旋だけを矯正したいときは、上斜筋腱の前部線維を前方耳側へ移動して内旋作用を強める原田-伊藤法が適応です。Jensen法・上斜筋移動術は外転神経麻痺、下直筋耳側移動術は回旋の補助的調整、水平筋上下移動術はA-Vパターンに用います。
選択肢の確認
1.Jensen 法
誤り。Jensen法は外転神経麻痺に対する筋結合術である。
2.原田-伊藤法
正しい。原田-伊藤法(上斜筋前部前転術)は外方回旋偏位に対する術式である。
3.上斜筋移動術
誤り。上斜筋移動術は外転神経麻痺に対して行う。
4.下直筋耳側移動術
誤り。下直筋耳側移動術は回旋の微調整に用いる。
5.水平筋上下移動術〈トリック手術〉
誤り。水平筋上下移動術はA-Vパターンの矯正に用いる。
覚えるポイント
- 外方回旋=原田-伊藤法(Harada-Ito法)。
- 上斜筋腱の前部線維が内旋を担う。
- 外転神経麻痺=Jensen法、Hummelsheim法、上下直筋移動術。