46AM070|第46回 視能訓練士国家試験 過去問
68 歳の男性。数年前からの上下の複視を主訴に来院した。視力は右0.4(0.9× +1.25 D)、左0.6(0.8×+0.75 D)で、やや顎上げの頭位異常がある。大型弱視鏡検査の結果(別冊No. 5)を別に示す。この患者の診断はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
大型弱視鏡の9方向検査から麻痺筋を同定する問題です。
解説
左眼固視の9方向他覚的斜視角では、右眼が下にずれるL/R(右眼下斜視)が右方視で7°、右上方視で10°と右上方向で最大になっています。上下偏位が右上方視で最大になるのは、右眼の外転位での上転を担う右上直筋の作用方向です。
外方回旋(Ex)も上方視で大きく、上直筋の内旋作用が失われていることと矛盾しません。上転障害を補うために顎上げの頭位をとっている点も合致し、診断は右上直筋麻痺です。
選択肢の確認
1.左下直筋麻痺
誤り。左下直筋麻痺では左眼の下転障害となり、顎上げの頭位と合わない。
2.左上斜筋過動
誤り。左上斜筋過動では下方視で偏位が強くなる。
3.右下斜筋過動
誤り。右下斜筋過動では上方視で右眼が上転過剰となる。
4.右上斜筋麻痺
誤り。右上斜筋麻痺では右眼が上斜視となり、顎上げではなく頭部傾斜をとる。
5.右上直筋麻痺
正しい。右上直筋麻痺により右上方視で上転が不足し、顎上げの頭位をとる。
覚えるポイント
- 顎上げ=上転障害の代償。顎下げ=下転障害の代償。
- 外転位での上転=上直筋、内転位での上転=下斜筋。
- 大型弱視鏡の9方向他覚的斜視角で偏位の分布を確認する。