46AM071|第46回 視能訓練士国家試験 過去問
65 歳の男性。最近、急に右眼が見えにくくなったため紹介されて来院した。視力は右0.3(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。自宅近くの眼科を受診したところ右眼の眼底出血を指摘された。この患者の右眼眼底写真(別冊No. 6)を別に示す。鑑別診断に有用な検査はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 4・5
正答
4、5
この問題のポイント
高齢者の急な片眼視力低下と眼底出血から、鑑別に有用な検査を選ぶ問題です。
解説
高齢者の片眼性の眼底出血では、網膜静脈閉塞症と加齢黄斑変性(脈絡膜新生血管)、糖尿病網膜症などの鑑別が必要です。
蛍光眼底造影検査は無灌流領域の有無、新生血管の有無と部位、漏出点を描出でき、鑑別と治療方針の決定に直結します。OCTは黄斑浮腫や網膜下液、網膜下の新生血管の有無を非侵襲的に評価でき、経過観察にも使えます。ERG・視野検査・超音波Bモードは、この場面での鑑別の主役ではありません。
選択肢の確認
1.ERG
誤り。ERGは網膜全体の機能評価であり、鑑別の主役ではない。
2.視野検査
誤り。視野検査は障害範囲を示すが疾患の鑑別には直結しない。
3.超音波B モード
誤り。超音波Bモードは中間透光体混濁時の眼内評価に用いる。
4.蛍光眼底造影検査
正しい。蛍光眼底造影で無灌流領域・新生血管・漏出点を評価できる。
5.光干渉断層計〈OCT〉
正しい。OCTで黄斑浮腫や網膜下液を非侵襲的に評価できる。
覚えるポイント
- 眼底出血の鑑別=蛍光眼底造影(血管)+OCT(形態)。
- 網膜静脈閉塞症は火炎状出血と静脈拡張・蛇行。
- 加齢黄斑変性は脈絡膜新生血管と網膜色素上皮剥離。