46PM075|第46回 視能訓練士国家試験 過去問
2歳6か月の女児。1歳ころから時々眼が内に寄ることを主訴に来院した。森実式ドットカードでの視力は右0.4、左0.2。裸眼での眼位は、Krimsky 法で30 Δ内斜視、交代固視は可能であり、むき運動は正常である。アトロピン硫酸塩点眼による他覚的屈折値は右+9.00 D、左+9.50 D であり、眼鏡を処方された。眼鏡装用下の眼位は10 Δ内斜視である。今後の視能矯正で適切なのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・4
正答
2、4
この問題のポイント
部分調節性内斜視の幼児に対する今後の方針を問う問題です。
解説
強度遠視(+9.00 D台)による調節性内斜視で、眼鏡装用により30Δから10Δまで減少しています。この時点で残る10Δは非調節性成分ですが、2歳6か月と年少であり、眼鏡の効果は数か月かけて現れるため、まずは眼鏡装用を続けて経過を観察します。
また視力に左右差(右0.4、左0.2)があるため、弱視の管理として残余内斜視角に対するプリズム療法を含めた対応を検討します。裸眼の斜視角で手術を行うのは誤りで、手術は眼鏡装用下の残余角に対してのみ検討します。
選択肢の確認
1.交代遮閉訓練を行う。
誤り。交代固視が可能であり交代遮閉訓練の適応ではない。
2.眼鏡装用で経過観察を行う。
正しい。眼鏡装用の効果は数か月かけて現れるため経過観察が適切である。
3.裸眼での内斜視角に対して斜視手術を行う。
誤り。手術は裸眼ではなく眼鏡装用下の残余角に対して検討する。
4.残余内斜視角に対してプリズム療法を行う。
正しい。残余内斜視角に対するプリズム療法は適切な選択肢である。
5.右眼にアトロピン硫酸塩を点眼し遮閉訓練を行う。
誤り。交代固視が可能でありアトロピンによる遮閉訓練の適応ではない。
覚えるポイント
- 調節性内斜視は完全屈折矯正が第一。効果判定には数か月かける。
- 手術量は眼鏡装用下の残余角で決める。
- 視力に左右差があれば弱視の管理も並行する。