49AM074第49回 視能訓練士国家試験 過去問

5歳の女児。内斜視を主訴に来院した。アトロピン硫酸塩点眼後の視力は右(1.2×+2.50 D)、左(1.0×+4.00 D)。眼位は裸眼で遠見16Δ内斜視、近見は30Δ内斜視。完全屈折矯正眼鏡装用下の眼位は遠見4Δ内斜位、近見20Δ内斜視。完全屈折矯正値に+3.00 Dを加入した近見眼位は4Δ内斜位であった。 装用すべき眼鏡で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

遠見と近見で斜視角が大きく異なる調節性内斜視の眼鏡処方を問う問題です。

解説

完全屈折矯正で遠見4Δ内斜位・近見20Δ内斜視と近見の斜視角が著しく大きく、近見に+3.00 Dを加入すると4Δ内斜位まで改善しています。これは高AC/A比の非屈折性調節性内斜視の典型で、加入レンズが有効であることが確認された状態です。

したがって処方は、完全屈折矯正値(右+2.50 D、左+4.00 D)に+3.00 Dを加入した二重焦点レンズとなります。

選択肢の確認

1.右+1.50 D、左+3.00 Dの単焦点レンズ
誤り。遠視の低矯正では遠見の内斜視が悪化する。

2.右+2.50 D、左+4.00 Dの単焦点レンズ
誤り。単焦点では近見の20Δ内斜視が残る。

3.右+2.50 D、左+4.00 Dに+3.00 D加入の二重焦点レンズ
正しい。完全屈折矯正に+3.00 D加入の二重焦点レンズが適切である。

4.右+2.50 D、左+4.00 Dに14Δ基底外方Fresnel膜レンズ貼付
誤り。加入レンズで改善する病態にプリズムを貼付するのは適切でない。

5.右+2.50 D、左+4.00 Dに左右眼共3Δ基底外方プリズム組み込み
誤り。プリズム量が不足しており、加入レンズによる治療が優先される。

覚えるポイント

  • 高AC/A比=遠見<近見の内斜視。近見の加入レンズで改善する。
  • 処方は完全屈折矯正値+加入度の二重焦点(executive型)。
  • 成長とともにAC/A比が下がれば加入度を減らしていく。

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