49AM075|第49回 視能訓練士国家試験 過去問
8歳の女児。眼位異常を指摘され紹介受診した。遠見2Δ、近見15Δの外方偏位がある。輻湊近点は30 cmで、TNO stereo testでは60秒であった。屈折は両眼ともに正視、AC/A比は2.0Δ/Dであった。 最適な治療はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
輻湊不全型の間欠性外斜視に対する治療を選ぶ問題です。
解説
遠見2Δ・近見15Δと近見の外方偏位が遠見より大きく、輻湊近点が30 cmと遠い(正常は10 cm以内)ことから、輻湊不全が本態と判断できます。AC/A比2.0 Δ/Dと低いこともこれを裏づけます。
立体視はTNO 60秒と良好で両眼視機能は保たれているため、まず輻湊増強訓練(プッシュアップ訓練、3点カードなど)を行うのが最適です。訓練で改善しない場合に基底内方プリズムや手術を検討します。
選択肢の確認
1.遮閉法
誤り。弱視はなく遮閉法の適応ではない。
2.斜視手術
誤り。偏位量が小さく両眼視も良好で、まず訓練を行う段階である。
3.二重焦点眼鏡
誤り。二重焦点眼鏡は高AC/A比の内斜視に用いる。
4.輻湊増強訓練
正しい。輻湊不全に対して輻湊増強訓練を行うのが最適である。
5.融像側方移動訓練
誤り。融像側方移動訓練は融像幅の強化であり、輻湊不全の第一選択ではない。
覚えるポイント
- 輻湊不全=近見の外斜位が遠見より大きい、輻湊近点が遠い、AC/A比が低い。
- 治療は輻湊増強訓練(プッシュアップ、3点カード)が第一選択。
- 無効なら基底内方プリズム、さらに無効なら内直筋短縮などの手術。