49AM073|第49回 視能訓練士国家試験 過去問
12歳の女児。2か月前の学校健診では視力は左右ともに判定はAであった。昨日、急に見えにくいと訴えて受診した。初診時視力は、右0.02(1.0×s+3.00◯s-3.00)、左0.01(1.0×s+3.00◯s-3.00)であった。 この症例について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
視力表記から心因性視能障害を見抜く問題です。
解説
「1.0×s+3.00◯s−3.00」は、+3.00 Dと−3.00 Dを組み合わせた実質0 Dのレンズで視力が1.0に上がることを意味します。度数のないレンズで視力が改善するのは**レンズ打ち消し法(レンズ中和法)**が成立している証拠で、**身体表現性障害(心因性視能障害)**を示します。2か月前の健診が正常だった経過とも合致します。
心因性視能障害の視野は水玉様視野・らせん状視野・管状視野を示し、VEP・OCTなどの他覚的検査はすべて正常です。
選択肢の確認
1.眼精疲労の点眼薬を処方する。
誤り。眼精疲労の点眼薬では対応にならない。
2.VEPでP100潜時の延長を認める。
誤り。VEPは正常であり、P100潜時の延長は認めない。
3.静的視野検査で水玉様視野を認める。
正しい。静的視野検査で水玉様視野を認めるのは心因性視能障害の特徴である。
4.静的視野検査でMariotte盲点の拡大を認める。
誤り。Mariotte盲点の拡大はうっ血乳頭などの所見である。
5.OCTで中心窩の陥凹が認められない。
誤り。OCTは正常で中心窩の陥凹は保たれる。
覚えるポイント
- 度数0のレンズで視力が出る=心因性視能障害の検出法。
- 視野=水玉様・らせん状・管状視野、求心性狭窄。
- 他覚的検査(VEP・ERG・OCT・対光反射)はすべて正常。