48PM075|第48回 視能訓練士国家試験 過去問
8歳の男児。頭位異常を指摘されて来院した。正面視での視力は右0.7(0.9× -0.50 D)、左0.8(矯正不能)。眼位は軽度の外斜位、眼球運動は正常である。眼振の図(別冊No. 6)を別に示す。眼振は輻湊で改善されない。頭位異常が改善するのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
眼振の頭位異常に対するプリズム療法の基底方向を問う問題です。
解説
図では左方視で眼振が強く(矢印3本)、右方視で眼振が静止(○)しており、静止位は右方視にあります。眼振で頭位異常が生じるのは、**静止位(null point)**が正面から外れているためです。プリズムで像を静止位の方向へずらせば、正面を向いたまま眼球を静止位に置くことができ、頭位が改善します。
両眼の像を同じ向きに動かす必要があるので、両眼のプリズムの基底を同じ側にそろえます。図の静止位に合わせて像を右方へ動かす場合は、**右眼を基底内方(鼻側=左)、左眼を基底外方(耳側=左)**とし、両眼の基底を左側にそろえます。
選択肢の確認
1.右眼に基底外方プリズムを用いる。
誤り。片眼のみのプリズムでは両眼の像を同じ向きに動かせない。
2.左眼に基底内方プリズムを用いる。
誤り。片眼のみのプリズムでは両眼の像を同じ向きに動かせない。
3.両眼に基底外方プリズムを用いる。
誤り。両眼とも基底外方では両眼の像が逆方向に動く。
4.右眼に基底内方プリズム、左眼に基底外方プリズムを用いる。
正しい。右眼基底内方・左眼基底外方で両眼の基底を同じ側にそろえ、像を同じ向きへずらせる。
5.右眼に基底外方プリズム、左眼に基底内方プリズムを用いる。
誤り。基底の向きが逆で、像が反対側へ動く。
覚えるポイント
- 眼振のプリズム療法は、両眼の基底を同じ向きにそろえる。
- 静止位の方向へ像を動かすと、正面視で眼球が静止位に来る。
- 輻湊で眼振が減弱する例では両眼基底外方で輻湊を誘発する方法もある。