56PM074|第56回 視能訓練士国家試験 過去問
10 歳の女児。左への軽度の顔回し頭位異常と眼球運動異常で経過観察している。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)である。頭位写真(別冊No. 13A)と3 方向のむき眼位写真(別冊No. 13B)を別に示す。この患児の疾患で誤っているのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
Duane症候群の治療の限界を問う図問題です。
解説
設問は外直筋の異常神経支配によるとあるのでDuane症候群です。手術は第1眼位の改善や頭位異常の軽減を目的とするもので、異常神経支配そのものを治すことはできず、眼球運動異常は治癒しません。したがってこの記述が誤りです。
両眼単一視が可能なこと、第1眼位が気になれば手術をすること、頭位異常が気になれば手術をすること、外直筋の異常神経支配により生じることは、いずれも正しい記述です。
選択肢の確認
1.両眼単一視は可能である。
誤り。多くの症例で正面付近での両眼単一視が可能である。
2.第1 眼位が気になれば手術をする。
誤り。第1眼位の眼位異常が気になれば手術を検討する。
3.頭位異常が気になれば手術をする。
誤り。頭位異常が気になれば手術を検討する。
4.外直筋の異常神経支配により生じる。
誤り。外直筋の異常神経支配により生じるという記述は正しい。
5.手術により眼球運動異常は治癒する。
正しい。手術で第1眼位や頭位は改善しても眼球運動異常は治癒しない。
覚えるポイント
- Duane症候群=外転神経核の低形成。動眼神経枝が外直筋を異常支配する。
- 手術の目的=第1眼位の改善と頭位異常の軽減。運動制限は残る。
- 正面眼位が良好で弱視がなければ手術は不要なことが多い。