56PM075|第56回 視能訓練士国家試験 過去問
74 歳の女性。以前から右眼の内斜偏位があったが、徐々に進行し、左眼も動かしづらくなり受診した。両眼ともに眼軸長32 mm を超える。視力は、白内障術後で右(0.4×-2.50 D)、左(0.4×-2.00 D)である。9 方向むき眼位写真(別冊 No. 14)を別に示す。確定診断に用いるのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
強度近視性固定内斜視の確定診断法を問う図問題です。
解説
眼軸長が32 mmを超える強度近視で、内斜偏位が徐々に進行し外転が制限されていれば、強度近視性固定内斜視を疑います。確定診断にはMRI(あるいはCT)の冠状断が必要です。
MRIでは、眼球後部が上直筋と外直筋の間から耳上側へ脱臼し、外直筋が下方へ、上直筋が鼻側へ偏位している所見が確認できます。これが診断の決め手になります。
選択肢の確認
1.MRI
正しい。MRIの冠状断で眼球の脱臼と外眼筋の偏位を確認できる。
2.大型弱視鏡
誤り。大型弱視鏡は斜視角と両眼視機能の評価であり確定診断にはならない。
3.眼底カメラ
誤り。眼底カメラは眼底の評価であり確定診断にはならない。
4.Hess 赤緑試験
誤り。Hess赤緑試験は眼球運動の評価であり確定診断にはならない。
5.プリズム順応試験
誤り。プリズム順応試験は術前の斜視角の評価に用いる。
覚えるポイント
- 強度近視性固定内斜視=眼球後部が上直筋と外直筋の間から耳上側へ脱臼。
- MRIの冠状断で外直筋の下方偏位・上直筋の鼻側偏位を確認する。
- 治療=上直筋と外直筋を結合するYokoyama法。