51PM072第51回 視能訓練士国家試験 過去問

85 歳の女性。以前から眼底疾患の治療をしていたが、転居のために今後の経過観察を主訴に来院した。前眼部(別冊No. 10)を別に示す。考えられる疾患はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

前眼部所見から既往の眼底疾患を推定する図問題です。

解説

前眼部に**虹彩新生血管(虹彩ルベオーシス)**がみられる場合、背景には広範な網膜虚血があります。高齢者で長期に治療されてきた眼底疾患としては、網膜中心静脈閉塞症が最も考えられます。

網膜虚血によりVEGFが産生され、虹彩と隅角に新生血管が生じて血管新生緑内障に至ります。増殖糖尿病網膜症でも同様の機序が働きます。

選択肢の確認

1.小口病
誤り。小口病は先天停止性夜盲の一型で前眼部に異常はない。

2.加齢黄斑変性
誤り。加齢黄斑変性では虹彩新生血管は生じない。

3.網膜細動脈瘤
誤り。網膜細動脈瘤は限局した病変で虹彩新生血管は生じない。

4.網膜色素変性
誤り。網膜色素変性では虹彩新生血管は生じない。

5.網膜中心静脈閉塞症
正しい。網膜中心静脈閉塞症による網膜虚血が虹彩新生血管の原因となる。

覚えるポイント

  • 虹彩ルベオーシス=広範な網膜虚血のサイン。血管新生緑内障の前段階。
  • 原因=網膜中心静脈閉塞症、増殖糖尿病網膜症、眼虚血症候群。
  • 治療=汎網膜光凝固と抗VEGF薬。眼圧管理も必要。

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