51PM067|第51回 視能訓練士国家試験 過去問
45 歳の女性。一眼の羞明と霧視を主訴に来院した。眼球運動に異常を認めず、運動失調や深部腱反射の異常も認めない。瞳孔の写真(別冊No. 6)を別に示す。考えられる病態はどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
片眼の羞明・霧視と瞳孔所見から病態を判断する図問題です。
解説
片眼性の散瞳があり、眼球運動は正常(動眼神経麻痺ではない)、運動失調や腱反射の異常もない(Fisher症候群ではない)という所見から、**瞳孔緊張症(Adie症候群、緊張性瞳孔)**が考えられます。
毛様体神経節の障害により散瞳と調節障害が生じ、遠方から近方への切り替えが遅れるため霧視を、散瞳のため羞明を訴えます。低濃度ピロカルピンに過敏に反応(除神経性過敏)します。
選択肢の確認
1.Horner 症候群
誤り。Horner症候群では縮瞳がみられる。
2.Marcus Gunn 瞳孔
誤り。Marcus Gunn瞳孔(RAPD)では安静時の瞳孔径に左右差はない。
3.近見反応痙攣
誤り。近見反応痙攣では縮瞳と調節痙攣がみられる。
4.瞳孔緊張症
正しい。片眼性の散瞳と調節障害による羞明・霧視は瞳孔緊張症の所見である。
5.動眼神経麻痺
誤り。動眼神経麻痺では眼瞼下垂と眼球運動障害を伴う。
覚えるポイント
- Adie症候群=緊張性瞳孔・調節障害・光近反応解離。若年女性に多い。
- 対光反射は緩慢だが、近見反応では時間をかけて縮瞳する(緊張性反応)。
- 0.1%ピロカルピンで縮瞳すれば除神経性過敏があり診断の助けとなる。