55AM040|第55回 視能訓練士国家試験 過去問
先天上斜筋麻痺で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
先天上斜筋麻痺の特徴を問う問題です。
解説
先天上斜筋麻痺では、幼少期から偏位が存在するため垂直方向の融像域が代償性に広がるという特徴があります。通常1〜2°しかない上下の融像幅が、10°以上に拡大していることもあります。これが後天性との重要な鑑別点です。
回旋複視は自覚せず(適応しているため)、頭位異常は頭部傾斜(顎上げではない)、両眼性では大角度の外方回旋、片眼性の水平偏位はV型斜視の形になります。
選択肢の確認
1.回旋複視を自覚する。
誤り。先天性では適応しており回旋複視を自覚しないことが多い。
2.顎上げの頭位異常がみられる。
誤り。頭位異常は健側への頭部傾斜である。
3.広い垂直方向の融像域をもつ。
正しい。代償性に広い垂直方向の融像域をもつ。
4.両眼性は大角度の内方回旋偏位を伴う。
誤り。両眼性では大角度の外方回旋偏位を伴う。
5.片眼性の水平偏位はA 型斜視の形になる。
誤り。片眼性の水平偏位はV型斜視の形になる。
覚えるポイント
- 先天上斜筋麻痺=広い垂直融像域、健側への頭部傾斜、顔面非対称。
- 後天性=垂直融像域が狭く、複視と回旋複視を強く自覚する。
- V型斜視、外方回旋、内転位で上下偏位が最大。