109Q060|第109回 薬剤師国家試験 過去問
臨床所見としてスプーン状爪が認められる疾患はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
爪の中央がへこみ、縁が反り返るスプーン状爪は、慢性的な鉄欠乏でみられる代表的な身体所見です。
解説
鉄欠乏性貧血では、鉄不足によりヘモグロビン合成が低下し、小球性低色素性貧血を示します。進行すると爪が薄くもろくなり、中央部が陥凹するスプーン状爪を生じることがあります。検査では血清フェリチンと血清鉄が低下し、総鉄結合能が上昇するのが典型です。ほかに舌炎、口角炎、異食症なども手掛かりになります。貧血の種類は赤血球の大きさと背景疾患を組み合わせて区別します。
選択肢の確認
1.鉄欠乏性貧血:正答。組織の鉄不足によりスプーン状爪を生じることがあります。
2.巨赤芽球性貧血:ビタミンB₁₂または葉酸欠乏などによる大球性貧血です。
3.自己免疫性溶血性貧血:赤血球の免疫性破壊により、黄疸やLDH上昇などを示します。
4.腎性貧血:腎機能低下に伴うエリスロポエチン産生不足が主因で、一般に正球性です。
5.骨髄異形成症候群:無効造血により一系統以上の血球減少や形態異常を示します。
覚えるポイント
スプーン状爪を見たら鉄欠乏を考えます。小球性低色素性、フェリチン低下、総鉄結合能上昇を一組で覚えます。