110PM050|第110回 保健師国家試験 過去問
次の文を読み48~50の問いに答えよ。Aさん(22歳、男性、大学生)は、10月から咳嗽が出現し、12月に増強したため、医療機関を受診したところ感染性の肺結核と診断された。診断した医師からB保健所に結核発生の届出があった。Aさんはこれまで結核の既往はない。Aさんの結核は薬剤耐性がなく標準治療を行っていたが、翌年4月に就職のため隣県のC保健所管内に転居することになった。今後のAさんの管理で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
結核患者が治療中に転居する場合は、管轄保健所間で情報を引き継ぎ、転居先保健所が服薬・受診の継続支援を担う。
解説
Aさんは既に感染性肺結核として発生届が提出され、B保健所が患者登録と治療支援を行っている。転居は新たな発生ではないため、転居先の医師が同じ疾病の発生届を重ねて提出することで引継ぐのではない。B保健所はC保健所に診断、菌所見、薬剤感受性、治療経過、服薬支援方法、連絡先を正確に引き継ぐ。C保健所は本人と転居先医療機関に連絡し、中断なくDOTSと受診を継続する。薬剤感受性結核の標準治療期間は一律に1年ではなく、治療終了後の管理も現住地管轄の保健所に引き継がれる。
選択肢の確認
1.通院予定の医療機関の医師からC保健所へ結核の発生届の提出が必要である。:転居は新発生ではなく、保健所間の登録転管で引き継ぐ。
2.転居後のAさんへの治療中の支援はC保健所が実施する。:現住地を管轄する転居先保健所が継続支援する。
3.Aさんの服薬は治療開始後1年で終了する予定である。:標準的な薬剤感受性肺結核は通常6か月の治療が基本で、病態等で調整する。
4.治療終了後のAさんの管理はB保健所が実施する。:転居後はC保健所が管理を引き継ぎ、必要な経過観察を行う。
覚えるポイント
治療中転居は「発生届の再提出」ではなく、「保健所間の転管」で支援を途切れさせない。