112PM038第112回 保健師国家試験 過去問

次の文を読み38~40の問いに答えよ。Aさん(45歳、男性)は製造業のB社で営業職として勤務しており、妻と2人暮らしである。定期健康診断の結果は、身長175 cm、体重80 kg、BMI 26.1、腹囲80 cm、血圧148/92 mmHg。HbA1c 5.2%、中性脂肪90 mg/dL、LDLコレステロール136 mg/dL、HDLコレステロール45 mg/dL、血清尿酸値5.5 mg/dL。喫煙歴はなく、飲酒はビール350 mL程度を1回/週であり、先々月に産業保健師から減塩について説明を受けた。AさんがB社の健康管理室を訪室し「妻が来週から2週間、親の入院で家を空けることになりました。自分は料理が苦手なので、どうやって塩分を控えようか悩んでいます」と話した。産業保健師の最初の対応として適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

健康相談の最初は一方的な指示や資料提供ではなく、本人がすでに実行している工夫、知識、困りごと、可能な行動を開かれた質問で把握する。

解説

Aさんは血圧148/92 mmHgで減塩支援が必要だが、料理が苦手で妻の不在中の食事を心配している。まず「これまで気をつけてきたこと」を尋ねると、外食・弁当の選び方、調味料の使い方、成功した工夫、実行の自信を把握できる。その情報とAさんの希望に合わせ、減塩弁当、栄養表示、汁を残す、加工食品を重ねない等の実行可能な方法を共に選ぶ。初めから資料や調理法を押し付けると、本人の強みと生活に合わない可能性がある。

選択肢の確認

1.「減塩弁当の資料をお渡しします」:有用な選択肢だが、本人の食事習慣や購入環境を確認する前の一律提供になる。
2.「今から詳しい調理方法を教えます」:料理が苦手という本人の状況と学ぶ希望を先に確認していない。
3.「Aさんができる料理を毎日作ってください」:毎日の自炊を一方的に指示し、実現可能性と本人の選択を十分に尊重しない。
4.「Aさんがこれまで食事で気をつけてきたことを教えてください」:既存の工夫と強みを引き出し、本人主体の目標設定へつなぐ。

覚えるポイント

保健指導の入口は「本人の現状とできていることを聞く」。情報提供はその後に個別化する。

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