72AM72|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
診断領域 X 線のエネルギースペクトルを図に示す。 正しいのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
公式原図の最大エネルギー、特性X線ピーク、低エネルギー成分、曲線下面積を比較します。
解説
AとBはいずれも約95 keVで連続X線が終端し、約59・67 keV付近に同じK特性X線ピークを持つため、管電圧とタングステン標的は同じです。Aは低エネルギー光子が多く総光子数も大きい一方、Bは低エネルギー側が選択的に減っています。Aへ付加フィルタを加えて線質を硬化するとBへ近づきます。
選択肢の確認
1
1.A の管電圧は 60 kV である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 制動X線の終端エネルギーは約95 keVなので、Aの管電圧は約95 kVであり60 kVではありません。
2
2.A と B のターゲットは異なる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 両曲線の特性X線ピーク位置が一致しており、標的元素は同じと判断できます。
3
3.A と B の出力線量は同じである。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 スペクトル下面積すなわち光子数はAのほうが大きく、出力線量が同じではありません。
4
4.A にフィルタを付加すると B の形状に近づく。
判定:正答(記述は正しい)。 フィルタは主に低エネルギー光子を吸収して平均エネルギーを上げるため、Aの低エネルギー側が削られBの形になります。
5
5.A と B に L 殻への遷移による特性 X 線が認められる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 約59・67 keVのピークはタングステンK殻空孔へL/M殻電子が遷移したK特性X線で、「L殻への遷移」ではありません。
覚えるポイント
- 最大光子エネルギー[keV]=管電圧[kV]、ピーク位置=標的元素です。
- 付加フィルタで光子数は減り、平均エネルギーと半価層は増えます。
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