72AM44|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
重粒子線治療の深さ方向の物理線量分布の変化の組合せで正しいのはどれか。 入射直後のプラトー領域 拡大ブラックピーク〈SOBP〉領域
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
炭素線では深部ほどRBEが上がるため、生物学的線量を平坦化したSOBPの物理線量は遠位ほど下がります。
解説
重粒子線の入射直後のプラトー領域では、深さに対する物理線量の変化は比較的小さく、ほぼ一定として扱います。複数エネルギーのBragg peakを重ねたSOBPではLETとRBEが遠位側ほど増加します。生物学的効果を標的内で均一にする設計では、その増加を相殺するよう物理線量を深部ほど減らします。
選択肢の確認
1
1.ほぼ一定 ほぼ一定
判定:正答ではない(記述は誤り)。 SOBPの生物学的線量は平坦でも、RBE変化を織り込んだ物理線量まで一定ではありません。
2
2.ほぼ一定 深くなるほど増加
判定:正答ではない(記述は誤り)。 RBEが遠位ほど高くなるので、均一な生物学的線量を作る物理線量を増加させる必要はありません。
3
3.ほぼ一定 深くなるほど減少
判定:正答(記述は正しい)。 入口プラトーはほぼ一定、SOBPの物理線量はRBE上昇を補うため遠位へ向かい減少する組合せです。
4
4.深くなるほど増加 ほぼ一定
判定:正答ではない(記述は誤り)。 入口プラトーの物理線量を深さとともに増加とする点が、重粒子線の基本分布と合いません。
5
5.深くなるほど減少 ほぼ一定
判定:正答ではない(記述は誤り)。 プラトーを減少、SOBPを一定とするのは、実際の補償方向を双方で取り違えています。
覚えるポイント
- 炭素線SOBPでは「生物学的線量は平坦、物理線量は遠位ほど低い」です。
- 物理線量、LET、RBE、生物学的線量を別の量として読みます。
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