72PM19|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
後方エコーの増強について誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
後方エコー増強は、病変を通過したビームと同じ深さの周囲組織を通過したビームの減衰差を比較して認識します。
解説
囊胞のように内部減衰の小さい構造を通った超音波は、周囲軟部組織を同じ距離通ったビームより強いまま後方に到達します。装置のTGCは同一深度を同じ利得で表示するため、病変直後が周囲より明るく見えます。比較対象は「通過前」ではなく同じ深さの側方組織です。
選択肢の確認
1
1.囊胞の後方にみられる。
判定:正答ではない(記述は正しい)。 液体は散乱と吸収が小さく、内部無エコーとともに後方増強が囊胞の代表所見です。
2
2.腫瘤内での減衰の程度を反映する。
判定:正答ではない(記述は正しい)。 腫瘤内の減衰が周囲より小さいと増強、大きいと後方陰影になるため、内部減衰特性を反映します。
3
3.超音波のビーム軸に平行に発生する。
判定:正答ではない(記述は正しい)。 減衰差は腫瘤を通る送受信ビームの進行方向に沿って残るため、ビーム軸に平行な高輝度領域になります。
4
4.超音波の周波数によらず認められる。
判定:正答ではない(記述は正しい)。 減衰係数の大きさは周波数で変わっても、囊胞内と周囲組織の相対的な減衰差があれば後方増強は認められます。
5
5.腫瘤を透過する前のエコー信号と比較する。
判定:正答(記述は誤り)。 判定は腫瘤を通過した後方と、腫瘤の側方にある同一深度のエコーを比べます。通過前は深さとTGCが異なり、正しい対照になりません。
覚えるポイント
- 後方増強=低減衰病変の直後が、同じ深さの側方組織より明るい所見です。
- 比較は同一深度で行い、通過前後を縦に比べません。
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