72PM83|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
電離箱線量計のイオン再結合補正で正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・5
正答
2・5
この問題のポイント
イオン再結合は収集電荷を減らすため補正係数ksは1以上で、パルス線と連続線で電圧依存式が異なります。
解説
電離箱では生成した正負イオンの一部が電極に到達する前に再結合するため、測定電荷を真値へ補正するksは1より大きくなります。電圧の異なる2点の読値から求める2点電圧法がパルス放射線に推奨されます。電圧を変更できない場合は、パルス当たり線量と電離箱幾何に基づくBoag理論式を用います。
選択肢の確認
1
1.補正係数は 1.0 未満である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 再結合で読値が過小になるため、真値への乗算補正係数ksは1.0以上です。
2
2.パルス放射線には2点電圧法が推奨される。
判定:正答(記述は正しい)。 リニアックなどのパルス放射線では、異なる2つの印加電圧の電荷比から再結合補正を求めます。
3
3.初期再結合は異なる電離トラック間で生じる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 初期再結合は同一電離トラック内のイオン間で生じ、異なるトラック間の再結合は一般再結合です。
4
4.計算式はパルス放射線と連続放射線で共通である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 パルス線は短時間に高イオン密度を作るため、印加電圧への依存性は連続放射線と異なり、計算式は共通ではありません。
5
5.印加電圧の変更ができない場合、Boag〈ボーグ〉の理論式で計算する。
判定:正答(記述は正しい)。 印加電圧を変えて二つの読値を得られない場合は、Boagのパルス放射線再結合理論から評価します。
覚えるポイント
- 再結合で読値は下がるためks≥1です。
- 初期=同一トラック内、一般=異なるトラック間です。
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