73AM69|第73回 診療放射線技師国家試験 過去問
5 GyのX線を2回、2〜3時間の間隔をあけて照射すると、間隔をあけなかった場合よりも細胞の生存率は上昇するが、間隔を5〜6時間にすると再び生存率が低下することがある。 この現象を説明するのに最も適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
分割間隔の延長で一度回復した生存率が再度低下する、細胞周期の再分布を読みます。
解説
第1照射の2〜3時間後では亜致死損傷が修復され、第2照射後の生存率が上がります。さらに5〜6時間後になると、第1照射を生き残った細胞が細胞周期を進み、放射線感受性の高いG2/M期に集まることがあります。このredistribution(再分布)により第2照射の効果が再び強くなります。
選択肢の確認
1
1.Repair〈回復〉
判定:正答ではない(記述は誤り)。 Repairは2〜3時間で生存率が上がる前半を説明しますが、5〜6時間で再び低下する現象の主因は細胞周期再分布です。
2
2.Rebound〈逆戻り〉
判定:正答ではない(記述は誤り)。 Reboundは放射線治療生物学の4Rに含まれる標準用語ではありません。
3
3.Repopulation〈再増殖〉
判定:正答ではない(記述は誤り)。 Repopulationは治療期間中に生存細胞が分裂して数を回復する数日〜週スケールの現象です。
4
4.Redistribution〈再分布〉
判定:正答(記述は正しい)。 Redistributionは第1照射後に生き残った細胞がG2/M期など感受性の高い相へ移動する現象です。
5
5.Reoxygenation〈再酸素化〉
判定:正答ではない(記述は誤り)。 Reoxygenationは腫瘍縮小等で低酸素細胞へ酸素供給が改善し、低LET放射線に感受性となる現象です。
覚えるポイント
- 照射間隔2〜3時間の生存率上昇=Repair、5〜6時間の再低下=Redistributionです。
- 4RはRepair、Redistribution、Reoxygenation、Repopulationです。
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