73AM68|第73回 診療放射線技師国家試験 過去問
放射線治療における生物学的効果について正しいのどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
放射線感受性を変える線量率、温度、酸素、細胞周期、LETと修復の関係を確認します。
解説
低LET放射線のDNA損傷には、照射後に修復可能な亜致死損傷が多く含まれます。高LET放射線は複雑で局所的なDNA損傷を作り、修復しにくいため、低LETの方が亜致死損傷からの回復が大きくなります。線量率、温熱、酸素化、細胞周期も生物学的効果を変えます。
選択肢の確認
1
1.線量率は放射線感受性に影響しない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 低線量率では照射中に亜致死損傷が修復されるため、同一総線量でも効果が小さくなり得ます。
2
2.組織内の温度は放射線感受性に影響しない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 加温は損傷修復を阻害し、低酸素細胞にも働いて放射線感受性を増強します。
3
3.組織内の酸素分圧が低いほど放射線感受性は高くなる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 低LET放射線では酸素による損傷固定が重要で、低酸素で感受性は低下します。
4
4.粘膜上皮細胞の放射線感受性は細胞周期に依存しない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 細胞周期ではG2期・M期の感受性が高く、S期後半は抵抗性が高いため、粘膜上皮細胞でも周期に依存します。
5
5.低 LET 放射線では高 LET 放射線より亜致死損傷からの回復が大きい。
判定:正答(記述は正しい)。 低LETの間接作用で生じる比較的単純な損傷は修復可能な部分が多く、高LET損傷より亜致死損傷回復が大きいです。
覚えるポイント
- 低LETは酸素効果・線量率効果・亜致死損傷回復が大きいです。
- 感受性はM/G2で高く、S期後半で低いです。
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