72AM65|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第72回

放射線の生物学的影響の説明として正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

低LETの間接作用と酸素効果、高LETの直接作用、細胞死の標的を整理します。

解説

低LET放射線では水の放射線分解で生じたラジカルがDNAを損傷する間接作用が大きく、酸素はDNAラジカルを化学的に固定して損傷を修復困難にします。線量率を下げると照射中の亜致死損傷修復が進み、生物効果は変化します。高LETでは密な電離によるDNAへの直接作用が増え、酸素効果は小さくなります。

選択肢の確認

1

1.線量率は生物学的効果に影響しない。

判定:正答ではない(記述は誤り)。 同じ総線量でも低線量率では照射中修復が進むため、特に低LET放射線の生物効果は低下し得ます。

2

2.間期死は誤修復によるものが最も多い。

判定:正答ではない(記述は誤り)。 間期死は分裂を経ず早期に起こるアポトーシス等で、誤修復を主因とする分裂死とは区別します。

3

3.分裂死は RNA の損傷によるものが最も多い。

判定:正答ではない(記述は誤り)。 分裂死はDNA・染色体損傷により次の分裂を完遂できない細胞死で、RNA損傷が主因ではありません。

4

4.高 LET 放射線では間接作用が直接作用よりも多い。

判定:正答ではない(記述は誤り)。 高LETでは電離が飛跡に密集しDNAへ直接複雑損傷を与える割合が大きく、間接作用優位ではありません。

5

5.フリーラジカルによる DNA 損傷は酸素存在下で増強する。

判定:正答(記述は正しい)。 酸素がラジカル損傷を固定するため、酸素存在下では低LET放射線のDNA損傷と細胞致死効果が増強します。

覚えるポイント

  • 低LET=間接作用・酸素効果大、高LET=直接作用・酸素効果小です。
  • 分裂死の主要標的はDNA、線量率低下は修復時間を与えます。

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