73PM69|第73回 診療放射線技師国家試験 過去問
放射線の生物学的影響について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
細胞周期ごとの放射線感受性と、線量率・防護剤投与時期を整理します。
解説
細胞周期ではM期とG2/M移行期の感受性が高く、後期S期は比較的抵抗性です。照射後はDNA損傷チェックポイントにより主にG1/SまたはG2/Mで停止します。フリーラジカル捕捉型防護剤は放射線化学反応が起こる前、すなわち照射前に存在する必要があります。
選択肢の確認
1
1.突然変異の生じる率は線量率と無関係である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 低LET放射線では線量率を下げると修復が進み、突然変異を含む生物学的効果が変化し得るため、線量率と無関係ではありません。
2
2.低 LET 放射線の照射でアポトーシスは誘導されない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 低LET放射線でもDNA損傷によりp53経路などを介したアポトーシスが誘導されます。
3
3.G2 期から M 期への移行期では放射線感受性が S 期よりも高い。
判定:正答(記述は正しい)。 G2/M移行期からM期は高感受性で、DNA合成が進む後期S期は比較的抵抗性です。
4
4.照射後の細胞周期の停止は主に S 期から G2 期への移行期で見られる。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 代表的な照射後停止はG1/SおよびG2/Mチェックポイントであり、S期からG2期への移行だけを主とする記述は不正確です。
5
5.フリーラジカル除去作用をもつ放射線防護剤は照射直後の投与が照射前より
も有効である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 フリーラジカル除去剤はラジカル生成時に存在して初めて保護できるため、照射直後より照射前投与が有効です。
覚えるポイント
- 放射線感受性はM・G2期で高く、後期S期で低いです。
- ラジカル捕捉型防護剤は照射前投与が原則です。
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