73PM43|第73回 診療放射線技師国家試験 過去問
最も速やかに放射線治療を開始すべき症状はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
転移性脊髄圧迫による脊髄横断症状は、永続的な麻痺・膜胱直腸障害を避けるために診断と減圧治療を急ぐ放射線治療緊急症です。
解説
脊椎転移が脊髄を圧迫して下肢筋力低下、感覚障害、歩行障害、排尿障害などの横断症状を生じた場合、神経機能温存は治療前の歩行能と治療開始までの時間に強く左右されます。MRIを含む緊急評価、ステロイド、手術適応の判断とともに、適応があれば可及的速やかに放射線治療を開始します。
選択肢の確認
1
1.食道癌による嚥下障害
判定:正答ではない(記述は誤り)。 食道癌の嚥下障害も緩和照射の適応ですが、脊髄機能が短時間で不可逆に失われる脊髄圧迫より緊急性は低いと判断します。
2
2.骨転移による多発性の疼痛
判定:正答ではない(記述は誤り)。 骨転移による多発性の疼痛は緩和照射で改善できますが、神経機能喪失が進行する脊髄横断症状を優先します。
3
3.脊椎転移による脊髄横断症状
判定:正答(記述は正しい)。 脊髄横断症状は転移性脊髄圧迫を示唆し、治療遅延で不可逆の麻痺に至るため最も速やかな対応が必要です。
4
4.大腿骨骨転移部位の骨折による歩行困難
判定:正答ではない(記述は誤り)。 大腿骨骨転移部位の骨折ではまず荷重回避と整形外科的固定を評価し、必要に応じて術後照射を行います。
5
5.肺癌胸膜病変由来の胸水貯留による呼吸困難
判定:正答ではない(記述は誤り)。 胸水による呼吸困難では胸腔穿刺・ドレナージなどの即時的な呼吸状態改善が優先され、放射線治療が最初の緊急処置とは限りません。
覚えるポイント
- 放射線治療緊急症=転移性脊髄圧迫、上大静脈症候群、気道閉塞などです。
- 脊髄圧迫は歩行能・排泄機能を保つため時間を争います。
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