74AM10|第74回 診療放射線技師国家試験 過去問
マルチスライス CT と比較した歯科用コーンビーム CT の特徴で正しいのはどれ か。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
歯科用コーンビームCTとマルチスライスCTを、FOV・分解能・撮影時間・画素値の信頼性で比較します。
解説
歯科用コーンビームCT〈CBCT〉は小さなFOVを高精細ボクセルで撮影し、歯・顎骨など高コントラスト構造の三次元評価に適します。このため空間分解能は高い一方、散乱線やビームハードニングの影響が大きく、軟部組織の濃度分解能と画素値の定量性はMDCTより劣ります。撮影範囲は限局し、回転収集にはMDCTより長い時間を要することがあります。
選択肢の確認
1
1.撮影時間が短い。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 CBCTは1回転で収集しますが、歯科用装置の撮影時間はMDCTより必ず短いわけではなく、一般にやや長いことがあります。
2
2.撮影領域が広い。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 歯列・顎骨を対象に小さなFOVで撮る装置で、全身用MDCTより撮影領域は狭いのが特徴です。
3
3.空間分解能が高い。
判定:正答(記述は正しい)。 小さな等方性ボクセルを用いるため、骨や歯の微細構造に対する空間分解能が高い装置です。
4
4.濃度分解能が高い。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 散乱線の影響などにより軟部組織の濃度分解能はMDCTより低く、高いとはいえません。
5
5.画素濃度値の正確性が高い。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 散乱、ビームハードニング、装置依存性により画素値はCT値としての定量性が低く、MDCTほど正確ではありません。
覚えるポイント
- 歯科用CBCT=小FOV・高空間分解能で歯と顎骨に強い装置です。
- 弱点は軟部濃度分解能、散乱・アーチファクト、画素値の定量性です。
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