74AM78|第74回 診療放射線技師国家試験 過去問
W 値の定義で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
W値を、電荷・フルエンス・吸収エネルギーなど近接する放射線量の定義と区別します。
解説
W値は、荷電粒子が気体中で多数の電離・励起を行うとき、1個のイオン対を生成するために失う平均エネルギーです。単位はeV/ion pairで、空気では電子に対して約34 eVです。全ての損失エネルギーが直接電離だけに使われるわけではなく、励起なども含む平均値なので、気体の電離エネルギーそのものより大きくなります。
選択肢の確認
1
1.電離箱中で生成される全電荷
判定:正答ではない(記述は誤り)。 電離箱中の全電荷は生成イオン対数と電気素量の積で、W値そのものではありません。
2
2.断面積 da の球に入射する粒子の数
判定:正答ではない(記述は誤り)。 球へ入射する粒子数は粒子フルエンスを定める要素で、1イオン対当たりのエネルギーではありません。
3
3.質量 dm の物体に付与された平均エネルギー
判定:正答ではない(記述は誤り)。 質量dmへ付与された平均エネルギーをdmで割る量は吸収線量に対応します。
4
4.粒子フルエンス ϕ 中の物質との相互作用の確率
判定:正答ではない(記述は誤り)。 フルエンス中の相互作用確率は断面積や相互作用係数に関わる説明です。
5
5.気体中で1イオン対を生成するときに消費される平均エネルギー
判定:正答(記述は正しい)。 気体中に1イオン対を作るため荷電粒子が消費する平均エネルギーがW値の定義です。
覚えるポイント
- W値=平均消費エネルギー/生成イオン対数、単位はeV/ion pairです。
- 空気のW値は約34 eVで、単一分子の電離エネルギーより大きい値です。
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