76PM46|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
医療情報に関する記載で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、医療情報システムで用いられる IHE、MWM、SSL、ICD-10、RDSR の意味を区別します。
正しいのは、Radiation Dose Structured Report〈RDSR〉は線量情報を扱う構造化レポートであるです。
医用画像情報学では、略語が多いため、何を扱う仕組みなのかを整理して覚えることが重要です。
解説
**RDSR〈Radiation Dose Structured Report〉**は、放射線検査で発生した線量関連情報を記録するための構造化レポートです。
CT、血管撮影、透視、一般撮影などで、装置から線量情報を DICOM 構造化レポートとして出力し、線量管理システムなどで集約・解析するために用いられます。
RDSR に含まれる情報には、検査内容に応じて次のようなものがあります。
- CTDIvol
- DLP
- DAP〈面積線量〉
- 透視時間
- 撮影条件
- 照射イベントごとの線量情報
- 装置情報
- 検査プロトコル情報
これにより、患者線量の記録、DRL との比較、線量最適化、品質管理、被ばく線量管理に役立ちます。
一方、他の選択肢は用語の意味がずれています。
IHE は、医療情報システムの相互運用性を高めるための枠組みであり、既存の標準規格である DICOM や HL7 などをどのように使うかを統合プロファイルとして示します。IHE そのものを単純に「業務ワークフローを定めた標準規格」とするのは不適切です。
**MWM〈Modality Worklist Management〉**は、RIS などからモダリティへ検査予定情報を提供する DICOM サービスです。検査実施情報を RIS に伝送するものではありません。検査実施状況の通知には MPPS〈Modality Performed Procedure Step〉が関係します。
SSL は通信を暗号化する仕組みであり、画像データの外部保存用統合プロトコルではありません。
ICD-10 は疾病や死因の国際分類であり、検査プロトコルではありません。
ひっかけポイント
MWM は「検査予定情報をモダリティへ渡す」仕組みです。
「検査を実施した」という情報を返す仕組みは MPPS と整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
IHE は医療情報システム間の相互運用性を高めるための取り組みで、DICOM や HL7 などの既存標準を用いた統合プロファイルを示します。IHE そのものを業務ワークフローを定めた標準規格とする表現は不適切です。
2.誤り。
MWM は Modality Worklist Management の略で、RIS などから撮影装置へ検査予定情報を提供する DICOM サービスです。検査実施情報を RIS に伝送するものではありません。
3.誤り。
SSL は通信を暗号化して安全性を高める仕組みです。画像データの外部保存用統合プロトコルではありません。
4.誤り。
ICD-10 は疾病および関連保健問題の国際統計分類です。コード体系化された検査プロトコルではありません。
5.正しい。
Radiation Dose Structured Report〈RDSR〉は、放射線検査に関する線量情報を扱う DICOM の構造化レポートです。線量管理や被ばく最適化に利用されます。
覚えるポイント
- RDSR は放射線検査の線量情報を扱う構造化レポートです。
- MWM は検査予定情報をモダリティへ渡す仕組みです。
- MPPS は検査実施状況の通知に関係します。
- ICD-10 は疾病分類です。
- SSL は通信暗号化に関係します。
- IHE は既存標準を使った医療情報連携の枠組みとして理解します。