111AM103|第111回 看護師国家試験 過去問

次の文を読み103〜105の問いに答えよ。Aさん(30歳、初産婦)はX年2月5日に妊婦健康診査のために来院した。X年2月のカレンダーにAさんの受診日と分娩予定日を示す。看護師は、医師からAさんの母子健康手帳に受診時の妊娠週数と日数を記入するよう依頼された。Aさんの受診時の妊娠週数および日数で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3.妊娠36週5日

この問題のポイント

カレンダーに示された受診日と分娩予定日から、受診時の妊娠週数と日数を求める計算問題です。分娩予定日=妊娠40週0日という定義から出発し、予定日までの日数の差を「○週○日」に直してさかのぼれば答えが出ます。予定日と同じ曜日が毎週「○週0日」になることを使うと、検算もすぐにできます。

解説

図は2月のカレンダーです。2月1日が日曜日で、日曜日から土曜日までを1段とする4段になっており、2月28日(土曜日)で終わります。△の受診日は2月5日(木曜日)、○の分娩予定日は2月28日(土曜日)です。30歳・初産婦という情報は週数の計算に関係しません。使うのはこの2つの日付だけです。記入を頼まれた母子健康手帳は、母子保健法に基づき、妊娠の届出をした人に市町村が交付する手帳です。妊婦健康診査のたびに、妊娠週数や診察の結果を記録します。

妊娠週数の数え方

  • 最終月経の初日を妊娠0週0日とし、妊娠期間は「満」の週数と日数で表します。0週0日〜0週6日が妊娠0週で、最終月経初日の7日後が妊娠1週0日です。
  • 月経周期が28日の場合、排卵・受精はおよそ妊娠2週0日ごろです。妊娠週数は受精日からではなく、最終月経から数えます。
  • 分娩予定日は妊娠40週0日で、最終月経初日から280日後にあたります。最終月経から予定日を大まかに求める方法に、ネーゲレ概算法(月から3を引くか9を足し、日に7を足す)があります。
  • 月経不順の場合や最終月経がはっきりしない場合は、妊娠初期の超音波検査で測る頭殿長(CRL)から予定日を決め直します。予定日が決まった後は、その日を40週0日として逆算し、週数を数えます。本問も予定日が示されているので、予定日からさかのぼって求めます。

受診日の週数の求め方

1つ目は、日数の差を週と日に直してさかのぼる方法です。

  • 日数の差は28−5=23日なので、受診日は予定日の23日前です。
  • 23÷7=3余り2なので、23日=3週2日です。
  • 40週0日−3週2日は、0日から2日を引けないため、1週を7日に崩して39週7日−3週2日=36週5日と計算します。

2つ目は、総日数から求める方法です。

  • 40週0日は7×40=280日です。
  • 受診日は、最終月経初日から280−23=257日後です。
  • 257÷7=36余り5です。商が週数、余りが日数なので36週5日になります。

3つ目は、曜日とカレンダーの段を使う方法です。

  • 予定日の2月28日(土曜日)が40週0日なので、毎週の土曜日が「○週0日」です。日曜日が「1日」、月曜日が「2日」と続き、金曜日が「6日」になります。受診日は木曜日なので「5日」と決まり、この時点で「6日」で終わる選択肢2と4は外れます。
  • 各段の右端にある土曜日を下からたどると、28日=40週0日、21日=39週0日、14日=38週0日、7日=37週0日です。受診日の5日は7日の2日前なので、36週5日です。

3つの方法の結果は、すべて36週5日で一致します。日付の差は引き算で求めることが大切です。両端の日を含めて24日と数えると36週4日、間の日だけを数えて22日とすると36週6日になり、どちらも1日ずれます。

受診時の妊娠経過の位置づけ

  • 妊娠36週5日は、妊娠期間の区分では妊娠後期(28週0日以降)、妊娠月数では妊娠10か月(36〜39週)にあたります。妊娠月数は、4週を1か月とする「数え」で表します。
  • 分娩時期は、22週未満が流産、22週0日〜36週6日が早産、37週0日〜41週6日が正期産、42週0日以降が過期産と区分されます。受診日の時点では、まだ早産に区分される時期の終わりにあたります。2日後の2月7日(土曜日)に37週0日となり、正期産に入ります。
  • 厚生労働省が示す妊婦健康診査の標準的な間隔は、妊娠23週までが4週間に1回、24〜35週が2週間に1回、36週以降が1週間に1回です。Aさんは毎週受診する時期に入っています。
  • この時期には、次のことを確認します。産徴(おしるし)のこと、分娩開始と判断する規則的な陣痛(陣痛周期10分以内、または1時間に6回以上)、破水したときの連絡・受診のしかた、入院の準備です。妊娠週数は、正期産かどうかの判断、胎児の発育の評価、保健指導の内容を決める基準になります。そのため、正確に記録する必要があります。

選択肢の確認

1.妊娠35週5日:予定日(40週0日)から4週2日、つまり30日さかのぼった週数です。カレンダーでは受診日のちょうど1週間前、1月29日(木曜日)にあたります。曜日に対応する「5日」の部分は受診日と合っています。しかし週数が1週少なく、3週2日だけさかのぼった受診日とは一致しません。

2.妊娠35週6日:予定日の29日前にあたる週数で、受診日の6日前の1月30日(金曜日)に相当します。予定日が土曜日なので「6日」は金曜日にあたり、木曜日の受診日とは曜日の時点で合いません。週数の部分も、正答より1つ少なくなっています。

3.妊娠36週5日:正答。受診日の2月5日は予定日の2月28日の23日前で、23日は3週2日です。40週0日から3週さかのぼると37週0日(2月7日・土曜日)で、そのさらに2日前が受診日です。総日数で計算しても280−23=257日、257÷7=36余り5となり、木曜日が「5日」にあたることとも一致します。

4.妊娠36週6日:予定日の22日前にあたる週数で、受診日の翌日の2月6日(金曜日)に相当します。受診日と予定日の間にある2月6日〜27日だけを数え、差を22日としてしまうと、この値になります。受診日の時点では、まだこの週数に達していません。

覚えるポイント

  • 最終月経初日が妊娠0週0日で、週数は「満」で数えます。分娩予定日は40週0日(最終月経初日から280日後)です。
  • 予定日との日数の差を「○週○日」に直して40週0日から引きます。または、280日から差を引いて7で割ります(商が週数、余りが日数)。
  • 予定日と同じ曜日が毎週「○週0日」になります。受診日の曜日から「○日」の部分を先に決めると、選択肢をすばやく絞れます。
  • 分娩時期の区分は、流産が22週未満、早産が22週0日〜36週6日、正期産が37週0日〜41週6日、過期産が42週0日以降です。
  • 妊婦健康診査の標準的な間隔は、23週までが4週ごと、24〜35週が2週ごと、36週以降が毎週です。
  • 妊娠月数は4週を1か月とする「数え」で、36〜39週が妊娠10か月です。妊娠初期は13週6日まで、中期は14週0日〜27週6日、後期は28週0日以降です。

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