115PM004|第115回 看護師国家試験 過去問
患者が治療について十分な説明を受け、自己決定する権利の行使を支えるのはど れか。
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正解: 4
正答
4.インフォームド・コンセント
この問題のポイント
患者の自己決定権を「制度的に支える」プロセスを問う問題。正解は「説明を受け、理解し、自発的に同意する」行為そのものであり、医療行為の倫理的・法的基盤を形成する概念。
解説
インフォームド・コンセントとは、医療者が患者に病状、治療の内容、効果・リスク、代替手段などを分かりやすく説明し、その内容を理解した上で自発的に同意または拒否を行うプロセスである。これは患者の自己決定権を尊重する上で不可欠で、医療法第1条の4第2項に「適切な説明を行い、理解を得るよう努めなければならない」と規定されている。看護師は、説明の内容が患者に正しく伝わっているかを確認し、疑問や迷いを尊重する役割を果たす。判断能力に欠ける場合(例:小児、認知症)には保護者や事前指示(アドバンス・ディレクティブ)との連携が重要となる。説明と同意は治療経過に応じて繰り返す必要があり、同意が撤回できる点も重要な原則である。
選択肢の確認
1.ラポール:治療者と患者の信頼関係を築くこと。自己決定の「制度的プロセス」とは異なる。
2.ケアリング:患者の成長や人間性を支える看護の姿勢。説明と同意の仕組みを表さない。
3.コーピング:ストレス対処行動の心理学的観点。医療説明と同意のプロセスとは無関係。
4.インフォームド・コンセント:説明・理解・自発的同意の3要件を備えた、自己決定を支える制度的プロセス。
覚えるポイント
「説明 → 理解 → 自発的同意」の3段階がインフォームド・コンセント。看護師はこのプロセスを支える「理解確認の支援者」として行動する。