42PM21|第42回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅰ 基礎的知識MEの基礎的知識基礎的知識/ME基礎知識

心電図モニタにおける時定数の設定値を 3.2 秒から 0.3 秒に変更したときに,心電図に現れる影響として正しいのはどれか。ただし,基線の自動補正機能は使用しないものとする。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

心電図アンプの低域周波特性と時定数の関係を問う問題です。時定数を短くすると低域遮断周波数が上がり,ST部分やT波などの低周波成分が歪みやすくなります。

解説

一次ハイパス特性の時定数をτとすると,低域遮断周波数は f = 1/(2πτ) です。τを3.2秒から0.3秒へ短縮すると,遮断周波数は高くなり,ゆっくり変化する成分がより強く減衰します。

その結果,ST部分の位置やT波の形に歪みが生じ,診断上重要な低周波成分を正確に記録しにくくなります。一方,基線が変位した後の回復は速くなります。

選択肢の確認

1.呼吸による基線の動揺が出やすくなる。
誤り。
時定数を短くすると非常に低い周波数の変動は減衰しやすく,呼吸性基線動揺が増強されるわけではありません。

2.体動によりずれた基線の定位置への復帰が遅くなる。
誤り。
時定数が短いほど過渡応答の収束は速く,基線の復帰は遅くなりません。

3.低い周波数の波形が歪む。
正しい。
低域遮断周波数が上がるため,ST部分などの低周波成分が減衰して波形が歪みます。

4.誘導間の記録遅延のばらつきが少なくなる。
誤り。
時定数は主に低域特性を決める設定で,誘導間の切換遅延のばらつきを直接減らすものではありません。

5.高周波ノイズが出やすくなる。
誤り。
高周波ノイズの抑制は主に高域フィルタの設定に関係し,この時定数短縮の主な影響ではありません。

覚えるポイント

  • 時定数を短くすると低域遮断周波数は上がる。
  • 心電図の低周波成分を削ると,ST部分などが歪む。

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