19AM021|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
蝸牛中央階を満たす液のイオン組成で濃度が最も高いのはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
蝸牛中央階は内リンパで満たされ、細胞内液に似てカリウムイオン濃度が高く、ナトリウム濃度が低い。これが内リンパ電位と有毛細胞の機械電気変換を支える。
解説
前庭階と鼓室階の外リンパはナトリウムが多くカリウムが少ないのに対し、中央階の内リンパは血管条の働きで高K+組成と正の電位を保つ。基底板振動で有毛細胞の不動毛チャネルが開くと、内リンパからK+が細胞内へ流入して脱分極し、神経伝達物質放出につながる。カルシウムも伝達過程に関わるが、内リンパ中で最も高濃度の主要陽イオンではない。銅やマグネシウムも選択肢としては主要成分でなく、体液区画の特徴を問う問題である。
選択肢の確認
1.「Na+」:Na+は外リンパで優位な陽イオンであり、中央階の内リンパではK+より低濃度である。
2.「Cu2+」:Cu2+は微量元素で、蝸牛内リンパの主要な高濃度イオンではない。
3.「Mg2+」:Mg2+も内リンパの代表的主要陽イオンではなく、濃度最大とはいえない。
4.「K+」:K+は血管条により内リンパへ輸送され、中央階で最も高濃度の陽イオンとなる。
5.「Ca2+」:Ca2+は不動毛機能などに重要だが内リンパ中濃度は低く、K+を上回らない。
覚えるポイント
中央階=内リンパ=高K+、前庭階・鼓室階=外リンパ=高Na+という対比を、有毛細胞へのK+流入と結び付ける。