20AM021第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

聴覚系

正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

外耳・中耳・内耳の構造と役割を整理します。中耳は鼓膜と耳小骨の面積比・てこ作用によって、空気中の音を蝸牛液へ効率よく伝えるインピーダンス整合を行います。

解説

空気から内耳液体へ音が直接入ると、音響インピーダンスの差により多くが反射されます。中耳伝音系は鼓膜有効面積とアブミ骨底面積の比、ツチ骨・キヌタ骨のてこ比などで圧を高め、この損失を補います。外有毛細胞の最長不動毛は蓋膜と接触・結合し、能動的な収縮で基底板振動を増幅・鋭敏化します。正円窓は鼓室階と中耳を隔て、前庭階側にはアブミ骨が接する卵円窓があります。基底板は基底回転で狭く硬く高周波に、頂回転で広く柔らかく低周波に同調します。内有毛細胞は約3,500個、外有毛細胞は約12,000個で、外有毛細胞の方が多い構成です。

選択肢の確認

1.「中耳伝音系では空気から液体へのインピーダンス整合」は鼓膜・耳小骨の増圧作用を示す正しい記述です。
2.「外有毛細胞の不動毛は蓋膜と連結していない」は誤りで、最長列は蓋膜との関係が深く、せん断運動を受けます。
3.「前庭階と中耳は正円窓によって境される」は誤りで、正円窓は鼓室階側、前庭階側は卵円窓です。
4.「基底板は頂回転の方が幅が狭い」は逆で、頂回転ほど幅広く柔らかくなります。
5.「内有毛細胞は外有毛細胞より多い」は誤りで、数は外有毛細胞の方が多いです。

覚えるポイント

卵円窓―前庭階、正円窓―鼓室階を対にします。基底板は基底部が高周波、頂部が低周波で、中耳は空気と内耳液のインピーダンス差を補償します。

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