第21回・2019年

21AM021|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

解剖学的に交通がみられない組合せはどれか

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正解3

正答

(3)

この問題のポイント

骨迷路は外リンパを満たす骨性腔、膜迷路はその内部に浮かぶ内リンパ性の閉鎖系であり、両者の腔が直接交通することはない。

解説

耳の交通路は、どの液体・腔が連続するかで整理する。鼓室は耳管を介して上咽頭へ開く。膜迷路では卵形嚢と半規管、球形嚢と蝸牛管、さらに内リンパ管・内リンパ嚢が連続して内リンパ系を作る。骨迷路の前庭・半規管・蝸牛周囲には外リンパがあり、その中に膜迷路が存在するが、内リンパと外リンパが正常に混ざる開口はない。したがって『骨迷路―膜迷路』を解剖学的交通と表現するのは誤りで、包含関係と腔の連続を区別する。

選択肢の確認

1.「鼓 室 ― 咽 頭」:鼓室と咽頭は耳管で交通し、中耳腔の換気と圧平衡を行うため解剖学的な連続がある。
2.「前 庭 ― 内リンパ嚢」:前庭内の卵形嚢・球形嚢から内リンパ管を経て内リンパ嚢へ至る膜迷路の連続がある。
3.「骨迷路 ― 膜迷路」:骨迷路と膜迷路は外リンパ腔を挟む包含関係で、骨迷路腔と膜迷路内腔は直接交通しない。
4.「蝸牛管 ― 前 庭」:蝸牛管は結合管を介して前庭内の球形嚢へ連続し、内リンパ系として交通する。
5.「半規管 ― 卵形嚢」:膜半規管は膨大部を含めて卵形嚢へ開き、内リンパが連続する交通をもつ。

覚えるポイント

骨迷路=外リンパ、膜迷路=内リンパ。『中にある』ことを『腔が交通する』ことと取り違えない。

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