19AM033|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
社会性の発達について誤っている組み合せはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
心の理論は他者が自分とは異なる信念や意図をもつと理解する能力で、誤信念課題を通過するのは一般に4歳前後である。生後3か月との対応は明らかに早すぎる。
解説
乳児は生後早期から他児の泣きにつられて泣く情動伝染を示す。生後9か月頃には大人の視線や指さしと対象を共有する共同注意が成立し始め、1歳前後には曖昧な状況で養育者の表情を手掛かりに行動する社会的参照がみられる。1歳半頃には鏡像の鼻につけた印を自分の顔から取ろうとするなど自己鏡像認知が成立する。これらは他者との情動共有から共同注意、自己と他者の表象へ至る発達系列だが、他者の誤信念を理解する心の理論はさらに後である。
選択肢の確認
1.「生後1か月 ― 情動伝染」:生後1か月頃の情動伝染は、他児の泣き声に反応して泣く原初的な情動共有としてみられる。
2.「生後3か月 ― 心の理論」:生後3か月で誤信念を理解する心の理論は成立せず、この年齢対応が誤りである。
3.「生後9か月 ― 共同注意」:生後9か月前後は三項関係が成立し、視線や指さしによる共同注意が発達する時期である。
4.「生後12か月 ― 社会的参照」:生後12か月頃には養育者の表情を参照して未知の対象への行動を決めるようになる。
5.「生後18か月 ― 自己の鏡像理解」:生後18か月頃の鏡像理解は、鏡の像を他児でなく自分自身と捉える自己認知を示す。
覚えるポイント
共同注意は1歳前、社会的参照は1歳頃、鏡像自己認知は1歳半頃、誤信念理解は4歳頃という時間軸を作る。