20AM034|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
Piaget,J.が認知発達を説明するために導入した用語でないのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
Piagetの認知発達理論を構成するシェマ、同化、調節、均衡化を一組で押さえます。熟達化は練習や経験による専門性の獲得を表す一般的概念で、Piagetが導入した中核用語ではありません。
解説
Piagetは、子どもが環境へ能動的に働きかけ認知構造を変化させる過程を説明しました。シェマは行為・認知のまとまりとなる枠組みです。同化は新しい対象や経験を既存のシェマへ取り込んで理解すること、調節は既存シェマでは扱えない経験に合わせてシェマ自体を変えることです。両者の不均衡を解消し、より安定した認知構造へ再編する過程が均衡化で、感覚運動期から形式的操作期へ至る発達の駆動原理とされます。熟達化は特定領域で知識・技能が高度化する過程を指しますが、この同化・調節・均衡化の体系を構成するPiaget固有の基本概念ではありません。
選択肢の確認
1.「シェマ」は経験を組織化する認知・行為の枠組みとしてPiagetが用いた基本概念です。
2.「同化」は新経験を既存シェマに取り込む適応過程です。
3.「均衡化」は同化と調節の不均衡を調整し、認知構造を発達させる過程です。
4.「調節」は環境に合わせ既存シェマを修正・形成する適応過程です。
5.「熟達化」は経験による専門技能の高度化を指し、Piagetの中核用語でないため正答です。
覚えるポイント
同化は「枠組みに経験を合わせる」、調節は「経験に枠組みを合わせる」、均衡化は両者を調整する働きです。シェマの再編が認知発達を進めます。