第19回・2017年
19AM100|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
人工内耳の仕組みで正しいのはどれか。
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正解4
正答
(4)
この問題のポイント
蝸牛は基底回転で高周波、頂回転で低周波を受け持つ。人工内耳の電極列もこの場所対応を利用し、一般に蝸牛内へ深く入る先端側で低い音の情報を伝える。
解説
人工内耳では、体外のマイクが音を拾い、スピーチプロセッサが周波数帯域ごとの包絡情報などへ変換する。符号化した信号と動作エネルギーは送信コイルから皮膚越しに体内の受信刺激装置へ送られ、蝸牛内電極が聴神経を電気刺激する。体内器には定期交換する電池を置かず、信号処理の中心も体外器にある。各チャンネルは純音をそのまま担当するのではなく、ある周波数帯の音声情報を電極刺激へ割り当てる。蝸牛のtonotopyに従い、入口に近い基底部ほど高音、奥の頂部ほど低音となる。
選択肢の確認
1.「体内器は定期的に電池交換を行う。」:体内器は送信コイルから電力供給を受ける受動的な受信・刺激装置で、手術して電池を定期交換する仕組みではない。
2.「入力された音の音声情報処理は体内器で行う。」:入力音の分析・符号化など主要な音声情報処理は、耳掛け型などの体外スピーチプロセッサで行われる。
3.「一つのチャンネルは純音情報を担当している。」:一つのチャンネルは一定の周波数帯から抽出した情報を担い、単一の純音そのものだけを伝えるわけではない。
4.「一般には電極の先端で低い音を伝える。」:電極列の先端は蝸牛頂部寄りに位置し、蝸牛の周波数配列に対応して一般に低い音域の情報を伝える。
5.「体外器から体内器への信号伝達は外耳道内に留置したケーブルで行う。」:体外器から体内器へは頭皮上の送信コイルから経皮的に電磁結合で信号を送り、外耳道内のケーブルは用いない。
覚えるポイント
人工内耳の流れは『マイク→体外プロセッサ→送信コイル→体内受信器→蝸牛内電極』。基底部は高音、頂部は低音である。
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