第19回・2017年

19PM055|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症における復唱障害の要因でないのはどれか。

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正解5

正答

5

この問題のポイント

復唱は、聞いた語音を認知し、音韻列を短時間保持して発話運動へ変換・実行する課題である。語の意味を十分理解しなくても音韻経路で復唱できるため、意味理解障害は直接の必須要因ではない。

解説

復唱障害は入力から出力まで複数段階で起こる。語音認知が不良なら正確な音列を取り込めず、音韻処理障害では音素の選択・配列に誤りが生じる。聴覚的把持が弱ければ長い語や文の系列を保持できず、発話運動の障害があれば表象が正しくても構音として実現できない。一方、超皮質性感覚失語では意味理解が重度に障害されても復唱が良好なことがあり、意味経路と直接的な聴覚―発話経路が機能的に分けられることを示す。

選択肢の確認

1.音韻処理障害:要因になる。音素の同定、選択、配列が崩れ復唱誤りを生じる。
2.語音認知の障害:要因になる。入力音を正しく分析できず後続段階へ送れない。
3.発話運動の障害:要因になる。正しい音韻表象があっても運動として出力できない。
4.聴覚的把持の障害:要因になる。提示された音列を発話まで一時保持できない。
5.語の意味理解障害:要因でない。意味を介さない音韻的経路で復唱は成立し得る。

覚えるポイント

復唱は「語音入力→音韻保持・変換→発話運動」。意味理解と復唱は二重乖離し得る。

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