20AM056|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
ボストン失語症診断検査の流暢性尺度に含まれないのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
Boston失語症診断検査の会話・叙述発話における流暢性評価項目を確認します。句の長さ、文法的形態、錯語、喚語などは含まれますが、努力性はこの流暢性尺度の独立項目ではありません。
解説
Boston失語症診断検査では自発話を一語の印象だけで流暢・非流暢と決めず、発話のまとまりを複数側面から評定します。代表的には句の長さ、メロディックライン、文法的形態、錯語、喚語の状態などを観察します。非流暢性失語では発話量低下、短い句、失文法、プロソディ異常などがみられ、流暢性失語では句が長く発話量は保たれても錯語や空語句が増えます。努力性は臨床観察上重要で、発語失行や運動障害性構音障害の鑑別にも役立ちますが、問われているBDAEの所定の流暢性尺度に独立して列挙される項目ではありません。尺度名と一般的観察項目を混同しないことが必要です。
選択肢の確認
1.「句の長さ」は自発話が単語・短句か長い句かをみる流暢性尺度の項目です。
2.「努力性」は臨床所見として重要でも、当該流暢性尺度の独立項目に含まれないため正答です。
3.「喚語」は語検索の円滑さ・情報語の出現として尺度に含まれます。
4.「文法的形態」は統語構造や文法形態素の使用をみる評価項目です。
5.「錯語」は流暢だが内容が崩れる発話を特徴付ける評価項目です。
覚えるポイント
流暢性は発話速度だけではありません。句長、韻律、文法、錯語、喚語を合わせて評定し、構音の努力性や発語失行は別軸でも評価します。