20AM057第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症

ブローカ失語と診断するのに重要でないのはどれか。 a.保 続 b.復唱障害 c.発語失行 d.聴覚的理解障害 e.語頭音ヒントの有効性

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

Broca失語の中核は非流暢・努力性発話、失文法、復唱障害で、発語失行を伴いやすいことです。保続aと語頭音ヒントの有効性eは型を決める特異的所見ではありません。

解説

Broca失語では発話量が少なく、短い句、発話開始困難、失文法、韻律異常を示し、呼称・復唱が障害されます。Broca領域周辺から前頭弁蓋・島などへ病変が及ぶと発語失行を伴い、音の探索、歪み、誤りの非一貫性がみられます。聴覚的理解は日常的な単語・単文では比較的保たれますが、統語的に複雑な文では障害され得るため、理解の相対的保持と障害範囲は全失語や超皮質性運動失語との鑑別に重要です。保続は多様な脳損傷で出現し、Broca失語に特異的ではありません。語頭音ヒントの有効性も語検索障害の機序で変わり、診断の必須条件ではありません。

選択肢の確認

1.「a,b」は復唱障害bは重要ですが、保続aはBroca失語を規定する所見ではありません。
2.「a,e」は保続も語頭音ヒントの有効性も診断の中核でなく、重要でない組合せとして正答です。
3.「b,c」は復唱障害と発語失行はいずれもBroca失語の評価・鑑別で重要です。
4.「c,d」は発語失行に加え、聴覚的理解の相対的保持と複雑文での障害を確認することが重要です。
5.「d,e」は理解評価dは重要ですが、語頭音ヒントeの有効性は型診断の必須所見ではありません。

覚えるポイント

Broca失語は非流暢、失文法、復唱不良、理解は相対的に良好です。発語失行を併発しやすい一方、保続やヒント効果だけで失語型を決めません。

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