20PM054|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
病識に乏しいことが多い失語症型はどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
ウェルニッケ失語は流暢に話せても理解障害が強く、誤りへの気づきや病識が乏しいことがあります。非流暢型や伝導失語との対比が重要です。
解説
ウェルニッケ失語では発話量とプロソディは保たれやすい一方、音韻性・語性錯語、ジャルゴンを伴い、聴覚的理解と復唱が障害されます。自分の発話が相手に伝わらないことへの気づきが乏しく、多弁となる場合があります。ブローカ失語や超皮質性運動失語では発話の努力性・非流暢性を本人が自覚して苦悩することが少なくありません。伝導失語では復唱障害や音韻性錯語が目立ち、自己修正を繰り返す接近行為がみられ、誤りへの気づきは比較的保たれます。健忘性失語でも喚語困難を自覚し迂言を使うことがあります。
選択肢の確認
1.「健忘性失語」は喚語困難が中心で、本人が語の出にくさを自覚して迂言を用いることがあります。
2.「伝導失語」は誤りを自覚し、正しい音へ近づけようと自己修正する接近行為が特徴的です。
3.「ブローカ失語」は非流暢な発話の困難を自覚しやすく、抑うつ反応を伴うこともあります。
4.「ウェルニッケ失語」は理解障害が強く病識に乏しいことが多いため正答です。
5.「超皮質性運動失語」は発話開始の困難が目立ち、ウェルニッケ失語ほど病識欠如は典型的でありません。
覚えるポイント
病識が乏しい流暢型はウェルニッケ、誤りを直そうとする流暢型は伝導失語です。発話量だけでなく理解・復唱・自己修正を見ます。