20PM056|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
超皮質性感覚失語で出現しない症状はどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
超皮質性感覚失語は流暢で理解が悪い一方、復唱が良好です。意味処理の障害が中心で、典型的な音韻性錯語は出現しにくいとされます。
解説
超皮質性感覚失語はWernicke失語に似て流暢、多弁で、聴覚的理解と呼称が障害されますが、言語野周囲の離断により中核的な復唱経路が保たれるため復唱は良好です。相手の発話を理解せずそのまま繰り返す反響言語がみられます。意味性錯語、語義理解障害、呼称障害が目立ち、読字では意味・語彙処理に関係する錯読、書字でも失語性障害が生じます。一方、音の選択・配列の誤りである音韻性錯語は伝導失語などで典型的で、超皮質性感覚失語の中心症状ではありません。
選択肢の確認
1.「呼称障害」は語の意味アクセスが損なわれるため、超皮質性感覚失語で強くみられます。
2.「反響言語」は理解が不十分でも復唱が保たれる特徴から出現しやすい症状です。
3.「書字障害」は言語の意味・語彙処理障害に伴い、失書として出現します。
4.「類音性錯読」は読字で語を別の似た語として読むなどの錯読として出現し得ます。
5.「音韻性錯語」はこの病型の典型症状ではなく、出現しないものとして正答です。
覚えるポイント
超皮質性感覚失語は「流暢・理解不良・呼称不良・復唱良好・反響言語」。意味系の障害と、保たれた復唱を組み合わせます。