20AM058|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
声量低下が見られるのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
皮質性の流暢性失語と、皮質下病変による視床失語の発話特徴を比べます。視床失語では発話量の変動、喚語困難、錯語に加え、声量低下がみられることがあります。
解説
視床病変による失語では、病変側・範囲や急性期の機能低下により症状は多様ですが、流暢性を保ちながら喚語困難、意味性錯語、保続、発話内容の乏しさなどを示し、復唱が比較的保たれる型が知られます。視床は大脳皮質‐基底核‐脳幹の覚醒・運動・言語ネットワークを調整するため、発動性低下や小声を伴う場合があります。Wernicke失語、健忘性失語、超皮質性感覚失語、伝導失語はいずれも典型的には発話が流暢で、失語型を特徴付ける主要所見は理解、呼称、復唱、錯語の組合せです。声量低下をその型の代表所見として選ぶのではありません。
選択肢の確認
1.「ウェルニッケ失語」は流暢多弁・理解障害が中心で、声量低下が代表所見ではありません。
2.「健忘性失語」は喚語困難が中心で、発声強度低下を型の特徴とはしません。
3.「超皮質性感覚失語」は理解障害と良好な復唱が特徴で、声量低下が中核ではありません。
4.「伝導失語」は復唱障害と音韻性錯語が目立ち、声量低下によって特徴付けられません。
5.「視床失語」は皮質下ネットワーク障害に伴い小声・声量低下を呈し得るため正答です。
覚えるポイント
視床失語は喚語困難、錯語、保続、復唱の相対的保持に加え、発動性や声量の低下を伴い得ます。失語と構音・発声、意識覚醒を分けて評価します。